ちょっと待った国際認証機関とは?

日本の大学院で国際認証された事についての一考

日本の大学院でMBAと称するための品質保証を海外の国際認証機関(基本国家や政府管理のものではない)から認証されてMBAであると言ってる大学院もあるが、基本的に文科省認可及び日本の学校教育法にはない学位表記であるため正式には日本語の学位が本来のものではあります。では国際認証機関に認可されている(と言ってもMBA学位を授与されるわけではない)と言う事は、それなりに評価されていると言う事にもなると言える訳ですが、ではどのような点を強調されているかという特徴も見る必要があるでしょう。

欧州スロベニアにあるCEEMANという中央欧州を中心として国際認証を行っている代表からは、いわゆるビッグ3機関(米国AASCB, 欧州Equis,英国AMBA)は世界のビジネススクール規模も特徴もポリシーも違うのに同じ基準で評価している傾向があると言っていた。大事なことは学生が経営管理学を学ぶことにおいて教員が如何にteachingが優れているか?ダイバーシティーなクラスの中でファシリテーションしながら学習目的に誘導して行けるスキルや能力があるか?教授のアカデミックな研究の対象ではなく実戦的な精神やスキルを学べるかどうか?Learning outcomeがしっかりしているかどうか?ではないかと思います。

この点は国際認証機関が日本の大学院の審査において如何に審査官は精査しているかです。日本語に精通した審査官がいるのか?というよりは組織機関に対する評価点が大きいのではないかと思える。教授が論文をどれだけ出しているか?今後どれだけ論文を出す必要があるか?などがその例でしょう。当然限られた多忙な時間の中で論文を強要されれば学生に対する対応が薄れることは容易に想像で想像できます。組織は立派でも教員が果たして学生をビジネスマネジャーとして育てることに注力しているかどうかです。

下記は簡単な比較概要ですが、いわゆる国際認証機関としての老舗のAACSBと第4番目くらいのACBSPとの比較です。日本の大学院で国際認証取得と言えば上記のビッグ3ばかりです。国際認証受けてれば日本の大学院のMBA表記は法的な根拠がなくてもそれなりの品質が担保されているからよいのではないかと考える方もありますが、要は学生に対峙する労力や意識の問題でしょう。しかも日本語で授業をしてるのを見て日本語に精通してない欧米審査官はどうやって判断するのか?ですね。

また複数の大手国際認証機関を取得していることを誇示されているスクールもありますが、では本f来その日本のスクールの教育ポリシーはどうなっているのか?複数の国債認証機関からの認証を受けていれば、当然にそれら機関からの基準に従わなければなりませんから、大手国際認証機関の代理スクールになるのではないかという懸念もあります。発言重視であればいくら内容のある課題を提出しても発言が不足によって不合格となるケースもあると聞きますが、では発言を有効に導き学習目的に誘導するファシリテート、コンダクト、エンターテインはMBA教員の真骨頂でありますからそれが十分なトレーニングを受けていない要因であれば、あるいはそのスキルが不十分であればMBA基準の教員とは言い難いとなるわけです。教員が上から目線で学生に対峙する姿勢はMBAの学生と教員の関係ではありません。学生はむしろ投資家であり、教員は投資されたものに対して価値を返してゆく、これが本来のMBAの姿勢であります。

AACSBは教員にアカデミックをより強要する傾向があるかもしれないとの意見もある。

学生にとって何が利点か?やはり教授の論文作成や研究のために時間を取られるスクールよりは学生の学習の能力を上げてくれるスクールが選ばれるでしょう。MBA であればなおさらで、アカデミックなMScのコースとは違います。日本はこの点でも混濁していてMBAなのか?MScなのか?大学の説明員や教員すら理解してない方もあるようです。

またMBA論文を要求されるからと言って実際の世界から遊離する訳ではないですね。

論文なしのコースでは十分に論理的合理性のある(世界基準の)ビジネスマネージャーとしても書き落としは難しいと考えます。

下記資料は老舗のAACSBと30年以上前に設立されたACBSPとの比較です。

参考にしていただければ日本の大学院がMBAを世界のビッグ3から取得しているからというだけでは評価は異論があると言う事です。ビッグ3国際認証機関は学生の成績不良者下から何割かは退学させる様でもあり、発言重視のスクールでは十分に自分を発揮できない方もあります。

要は教員の長い出版物や画期的な研究のリストは、授業の効果を保証するものではない。学生には、教室で画期的な研究を伝えられる教授が必要なのだ。

The AACSB spends more time focusing on the professor’s work than the ACBSP.

The ACBSP tends to focus more on the effectiveness of the teaching rather than how busy the professors are. They also emphasize teaching rather than research. Thus, this might be the way to go if you are more worried about the long-term results of your education rather than the workload of your professor.

While the AACSB is considered the gold standard for MBA degree accreditations, an accreditation from the ACBSP is also highly valued. In fact, many students may prefer an ACBSP-approved business program over one with AACSB credentials. This is because the ACBSP’s standards are sometimes more aligned with what most students desire.

The ACBSP is focused more on teaching, learning, and long-term outcomes for students. Today’s business student is likely more concerned with learning and succeeding in the business world than delving deep into business theory. Plus, with an ACBSP accreditation, students know that their professors will have been scrutinized for more than their publication record. After all, a long list of publications and ground-breaking research is no guarantee of classroom efficacy. Students need a professor who can convey the ground-breaking research in a classroom setting.

MBAスクール選ぶ時に要注意

どのようなMBAスクールに進学決定されることはその本人の問題であり、本人のリスクです。

本来MBAスクールの学習は科目学習だけではなく論理的合理的科学的に理論をベースに自分の戦略戦術を構築するトレーニングとそれを表現する方法論を国際基準で学習することであり、生きている経営状態で常に体系的に思考と実践ができて結果を出す事の出来るトレーニング学習ともいえます。MBA(自称 MBAは要注意)が取得できと思っても、その学習コンテンツや質がMBAホルダーとして現場で発揮できるようなものでなければ大きく信用を落とすでしょう。MBA科目程度はMBAコースに行ってなくても十分理解している方もあり、ではあなたがMBAホルダーとしての差別化はできるのでしょうか?という点も留意してください。科目学習においては知識、理論、ケース学習、発表力そして体系的な合理的文章を作れるかです。国際的には社会科学分野の論文や書き物はAPAスタイルが常識で参考文献(reference)もHarvard referenceは常識です。沢山のことを学びますのでそれができているコースなのか?教員が論文を英文で書いているのか?などよく精査しないと、後でなんちゃって MBAになる可能性があります。最も現代の様にビジネスが進化して来てるのでディスカッションだけで論文のないコースではマネジャーとして心細いと思います。論理的思考を国際基準で書き落とすことが必要です。レポートでは?ですね。

クリティカルシンキングよりaction

ご存知のように日本では間違いだらけのMBAが氾濫してます。

本格的に世界に通用するアウトプットできるMBA学習が出来るのが重要なスクールでは無いかと思います。

クリティカルシンキングよりクリティカルアクションがより重要でしょうし、ディスカッションは教員のレヴェルの高いファシリテーションスキルが無ければ単なる座談会と化すでしょう。テストやレポートではマネジャーとしての合理的サイエンス的な文章を下す訓練ができません。

又言うまでもなく日本の学校教育法や文科省の概念にはMBAという学位は存在してませんし、兎に角混乱状態であると思います。

日本のビジネスS問題点

-伊藤文男 大学経営160/1-2月号「産官学で現状と日本のビジネススクールに挑む」。
著者は、解決すべき5つの問題点を指摘している。
1)学位。アカデミックコースとプロフェッショナルコースの学位が同じM.B.Aであり、企業にとってわかりにくく、コンセプトや専門性が明記されていない。
2)講師の質。アカデミック・スクールとは異なるビジネス・スクールで教えるスキルを身につけるために、講師に特別なトレーニングを施す必要がある。
3) 教材の開発。日本の講師は米国の教科書や講師の論文を使用しており、一貫性がない。
4) 学生の作品評価。評価が安易に高得点を狙う傾向があり、企業では期待できない。
5) 学校の財政。財政力はやや劣る。

そもそも教員でMBAスクールで最も大事なスキルであるファシリテーションを海外トレーニングスクールで研修受けた人どのくらいいるのか?ここが問題点である。

受けてなければ自己流であり海外有名MBAスクール卒業したからと言っても関係なし。

MBAと言える3大条件

ネット上にはMBA,MBAとなんでもMBAがついてPRされてますが、それ本当にMBAでしょうか?と検証されたことありますか?
お店で「カニ」と思って家で空けたら「カニかもぼこだった」というケースがあります。

MBAと言えるには、1)学校教育法に存在しているか?文科省の概念の領域か?そもそもMBAはMaster of Business Administrationの略で英語圏表記の経営管理学に相当する学位名称です。日本の法律や概念には公式にはありません。なぜ日本の大学がそういうのでしょう?

2)MBAには品質保証が必要です。日本にはないために外国で国際認証機関から認証を受けている大学院コースもあります。しかしその国際認証機関はその国の公的な機関や政府によって運営されている訳でもなく民間で有料で認証業務を行ってます。よくビッグ3と言われますが、これもいろいろ議論があるとこです。学生にとって大事なことは教授陣が学生の学習の質を上げることであり、教授陣の自己のアカデミックプロファイルを上げることに時間を取られる教員人であっては困りますね、国際認証機関ではこの点を重視している機関もありますが日本の大学院ではそれを取得しているスクールはないようです。ビッグ3はどちらかと言えば組織認証型であり、その点で学生オリエンテッドな認証機関を好む大学も海外にはあります。で、正式な学位記は文科省認可の日本語で書かれたものです。

3)教員の質。これについては気が付かれない方も多い点です。MBAのクラスは意図的にダイバーシティーな環境を作るために色んな学生を入学させてます。一つのクラスで今までの常識や執着を溶かすために意図的にしているのです。教員は、自分の専門を教授すればよいのではなく、いろんな考えのある学生からのカウンターを受けながら、一つの学習目的に導いてゆくファシリテーション能力が要ります。このトレーニングを専門に行っている教育機関もあり、海外の教授連はよくトレーニングされてます。では日本の大学院のMBAと称する機関の教授連はいかがでしょうか?行ってなければ自己流です。また海外有名MBAスクールでMBA取得したからMBAの教員ができるか?否です。学生からのカウンターで、上から目線で教員が君学生の癖にという表現が聞こえるのは日本のスクールです。海外のちゃんとしてMBAスクールではありえません。

MBAと書かずに経営管理修士(専門職)と書くべき。これが正式学位。

MBAと書かずに経営管理修士(専門職)と書くべき。これが正式学位。

最近やたらMBAってマスコミが書くが

まずMBAは経営学修士では無く経営管理学修士。MBA は英語圏の学位表記でMaster of Business Administrstion

の略でprofessional degree の領域。

日本語で無理やり訳せば経営管理学研究科に近い。しかし会計学とかファイナンスとかマーケティングとかの専科コースはMBAでは無くMSc in accounting ,finance , marketing で所謂MSc です。これ世界の常識なのに日本の大学がMBAでづと言ってるからどうかしてる。

又 日本の大学は学校教育法に基づき文科省が認可。その概念や法律には外国語の学位は存在しない。全て日本語であり存在しないものを文科省が正式に関与しない。この事を知らない人が圧倒的にいる。つまり正式な学位記は日本語です。早稲田大学のそのコースは文科省大臣認可の専門職大学院制度の大学院ですからまずは専門職大学院の学位を表記する事が先です。経営管理修士(専門職)が正式。全て(専門職)が付きます。一橋もそう。

又海外のmba認証機関から認証受けた大学院もあるがその機関が国家や公的な機関ではなく民間でありお金払って認可証をもらう。その機関がMBAを発行するわけでは無い。

最後にMBAの教員は先生さまでは無くファシリテーショントレーニングを受けたファシリテーターが基本だあり絶対正解を導く教育では無い。日本のビジネススクールの教員で教育機関で教員トレーニングを受けた人いるのでしょうか?

なかには実戦経験のないアカデミック教員が教えてる場合も多い。

学生は本物のMBAスクールの概念や教員の姿勢や教授方を知らない人がほとんどだから日本の有名大学に惹かれてしまい本筋から外れた事をMBAと思い込んでる間違いだらけのMBAが反乱状態で

アジアの中国や香港シンガポールははるかにレヴェルが高い

日本流はもはや通用しない。

勿論英語できないMBAホルダーでは論外

日本の大学院MBA教員はトレーニング受けているのか?

日本の大学院ビジネススクール教員はトレーニングを受けているのか?

これは欧州スロベニアにあるビジネススクール教員養成機関です。
多くの教員は教員たるスキル特にファシリテーションなど、上から目線で自分の専門を教えるだけではビジネススクール特にMBA教員としては不足です。ダイバースなクラス編成を意図して設計してるMBAクラスは尚更教員トレーニングは必須ですがアジアでは沢山の教員が受講してます。
はて!日本の大学院ビジネススクールで教員がスキルトレーニング受けてますでしょうか?でなければ自己流となりMBAもどきコースとなります。日本流は世界に通用しません。日本人学習者はもっと世界に目を広げないと。

https://www.ceeman.org/programs-events/imta-international-management-teachers-academy

MBA vs マーケ比較ナンセンス

この会社に文句はないが

こういう広告ですが
学習目的や概念の違うものを比較する事自体ナンセンスです。
マーケティングを戦略的に学びたいならマーケティング専科です。
当たり前。学問的に言えばマーケティングやファイナンスや会計専科コースはMBAとは言わずMSc in 〇〇であり、MBA(ジェネラルマネジメントコース)ではない事は世界の常識です。学問体系が違うから。経営管理全般を学びmanagement 層に参画したいならMBAでしょう。
日本より遥かにこの分野の高等教育が進んでいる中国、香港、シンガポールではこんなこと言う人はいないでしょう。
日本は何でもMBAと言ってしまうから。
トマトの事を詳しく知りたいならトマト農家に弟子入りすれば良い。野菜全般なら八百屋に弟子入りすれば良い。